第45章 海水浴Another~佐助・幸村・秀吉~
正しい判断が何なのか
分からなくなっているその隙に
「さ、リオさん、泳ごう、夏を満喫しなきゃ、勿体ないよ」
「あっ.......」
そんな風に言いつつ、さりげなくリオの腰に手を置き、引き寄せる様に歩き出す佐助
されるがまま、それに従うリオ
その様子を見て居た秀吉がはっとし
慌てた様にリオの手を引く
「おい!佐助、近い!離れろ!触れるな!」
取り合う様な形でリオを挟み
ぎゃーぎゃー言い合って居ると
その様子を後ろから見て居た幸村が
業を煮やした様にリオの側に寄って来て
秀吉と佐助の手をバシッと手で叩く
「きゃっ」
二人がリオから手を離した隙に
勢い良く、リオを横抱きにして走り出す
「ばーか、ざまーみろ」
二人に向かってべーっと舌を出す幸村