第36章 家康君の憂鬱
夕餉を済ませ、湯浴みも済ませた両名が、宿の外に出ようとしているのを確認して、三人で後をこっそり追う
何が楽しくてこんな事........
神社に向かう、階段の側
自分達が仕掛けた罠を
読んでいる二人。
立て看板には
『指を絡ませあう様に手を繋ぐべし
五段昇る毎にお互いの好きな
体の一部に触れよ』
と、書いてあった
ん?手を繋ぐ部分しか
俺は知らない。
何故か得意気に政宗さんが
親指を立てている。
全く下品な人だ、この人は
立て看板を読んだ三成が
「何だかこの文字の癖は、家康様と、政宗様の文字に似てますねぇ.......」
首を傾げながら立て看板を
不思議そうに眺めて居る
妙な所で鋭いな。
そんな鋭さは他で発揮してくれ。
特に俺とか俺とか俺とかの前で。