第36章 家康君の憂鬱
真昼のビーチ
パラソルの下で一人本を読んでいる家康
そこに怪しく忍び寄る
二つの影...........
ふいにぞくりと、背筋に嫌な予感が走り
振り返れば、そこには政宗さんと光秀さんが立っていた。
「相変わらずだな、お前は」
そう言いながら、冷たい麦茶を
差し出してくる政宗さん
「折角来たんだ。もっと楽しめよ、ほらあいつらみたいに」
光秀さんに促され視線を向ければ
三成とリオが佐助と幸村を相手に
円になってボール遊びをしている
「体力の無駄です」
ふいっと本に視線を戻すと
横から光秀さんがその本を取り上げた。
「まぁまぁそう言うな、ちょっとな」
怪しく笑う光秀さん
これは、何か良からぬ事を
企んで居る時の顔だ。
さっきの嫌な予感が
間違いなく当たる気がする。
二人は自分を挟む様に腰掛けた。