第34章 Monarch~信長~
散々遊び倒した一行は、日も暮れ、
宿に場所を移していた。
夕餉は新鮮な海産物を中心とした
豪華な料理
普段はあまりお酒を飲まないリオも、信長に勧められ、料理と共に、お酒も楽しんでいた。
「美味いか?リオ」
とっくりをを差し出され
持っている杯をくいっと飲み干し
差し出し、お酌を受ける
「最高れす、のぶにゃが様」
お酒も料理もそうなのだが
企画したこのイベントに、
信長が乗ってくれている。
その事が一番嬉しいと
心から思っているリオは
上機嫌で、信長からの杯を受けていた。
ビーチバレー対決で、リオが仕組んだ通りに
彼女等のチームが優勝した時は
勝負に負けた事で信長は
悔しそうではあったけれども
信長以外に口付けするなど
もっての他。
負ける気は、はなからしなかったとしても
思惑どうりに事が運んだ事でリオは嬉しくなり
ふふっと思わず笑みを漏らす
「楽しそうだなリオ」
優しい瞳で、信長が語りかける