第33章 Timid heart~秀吉s~※18※
全員揃っての朝餉の最中
「わぁ、これ凄く美味しい!」
嬉しそうに声を上げるリオ
その様子を、横でにこにこしながら
相槌を打ちながら見ている秀吉
様子を伺う様に、その光景を眺めながら
政宗が家康に問いかける
「おい、家康、ありゃどー見てもあれだな」
秀吉達にちらりと視線を向け
「ま、良いんじゃ無いですか?二人とも、憑き物が落ちた様な顔してますし」
真っ赤な卵焼きを口に運びながら
家康が言い放つ
「何かにとり憑かれてらっしゃったんですか?それは何と........」
まじまじと二人を見ながら
三成が言葉を詰まらせる
「くくく、ある意味そうだな、なぁ家康」
「.......知りませんよ、めんどくさい」
「御払いでも頼まれたのでしょうか?」
相変わらず
噛み合わない会話を続けて居ると
「時に秀吉よ」
上座から信長が声を掛ける
「上手くいった様だな」
にやりと笑いそう言い放った。
ぐっと、言葉を詰まらせ
ごほごほとむせる秀吉
その様子を見て
オロオロと
お茶を飲む?とか大丈夫?とか
声を掛けながら慌てているリオ
「成る程、やけにリオが晴れやかな顔をしていると思ったが、そう言う事か」
にやりと光秀がリオを見ながら
そう告げた
「城の中で沈んだ顔で、落ち込んでますを何時までも出されても、敵わん」
ふんっと鼻で笑う信長