第28章 Low-grade fever of crimson※R18
幸村、いったいどうしちゃったんだろ?
何か私、怒らせる事しちゃったのかな?
追いかけた方が良いんじゃないか?
そう、秀吉さんに促されて
思わず体が動いてた。
幸村の後を、急いで追う
幸村は部屋に居た
窓を開け放ち、外を眺めながら
背を向け佇む幸村
「幸.......」
そう声をかけると
ぴくっと肩を揺らす
襖を閉め、幸村の側に寄ろうとするも
「こっち来んな!」
ぴしゃりと言い放たれる
拒絶された事で、思わず体がびくりと跳ね
疑惑と、混乱で涙が滲んでくる
皆と楽しい時間を過ごせてたって思ってた
色んなハプニングはあったけど
幸せな時間を幸村も一緒に
味わって貰えてたって思ってた
幸村の気持ちも知らずに
自分が傷つけてたかもしれない
そんな現実に、涙が溢れ出し
嗚咽を漏らすように
「良く分からないけど、ご免なさいいぃ!」
ぺたんと、その場に崩れ落ちる様に座り
気がつけば泣きながら謝ってた