第27章 Low-grade fever of crimson~幸村~
海で散々遊んだ一向が
そろそろ宿に戻ろうかと片付けを始める
大方片付いた頃、佐助が幸村の側にやって来た
「幸、後頼めるか?俺達は宿に戻ってちょっと所要があるから」
「あー、何だよ所要って、皆で....」
と、異論を唱えようとする幸村の口を塞ぎ
視線と顎で指し示す
その先にはリオの姿
「二人でな、頼む」
「.......おー仕方ねぇなぁ」
手を離されたがそれ以上の異論が
幸村の口から出てくる事は無かった。
二人っきりで残された浜辺
今日は楽しかっただの、料理がどうだなど
たわいもない話をしながら、片付けをしていた。
日が沈み始め、少し風も冷たく感じる
ふと、相変わらず
あの水着姿のままのリオの姿