第26章 Get drunk in love~佐助、幸村~
ひとしきり愛し合った二人が
宿に戻って来ると、部屋の襖の間に
挟まれて居る紙切れを見つける。
「あ、そうだ、信玄様からの文を落としてしまっちゃってたみたいで........」
すまなそうに、しゅんとするリオに
「ああ、あれ?構わないよ、伝わったから」
にっこりと微笑む信玄
「あ、後....実はあの...文字が、達筆過ぎて読めなくて...」
もじもじと恥ずかしそうに
俯くリオ
「あぁ、それも大丈夫、君を愛して止まないって、気持ちを綴ってただけだから、ね」
ふと、紙切れを見れば
何か表面に書いてある
広げてみれば
でかでかと
『この助平オヤジ!』
と、殴り書きの様に書き込まれていた。