第26章 Get drunk in love~佐助、幸村~
「何だこれ?」
廊下を曲がると、紙切れが落ちている
「掃除し損ねたのか?ったく、意外に宿の奴ら抜けてるな」
そう言いながら、紙切れを拾って開いてみる幸村
「ん?何だこれ文か?.........ちょっ!!!!」
瞬時にして、顔を真っ赤にさせ、絶句する
横から佐助が覗き込む
「ん?これは信玄様からリオさんへの文だな、何々?『愛しい俺の姫君へ、君の為に新しい浴衣を新調した、着てくれるよね?勿論、俺の手でその帯を解く事も決まっている。美しく柔らかな君の肌に指と舌を這わせれば、恥ずかしそうに身を捩る君の姿が目に浮かぶようだ。今夜はその浴衣のまま、君をたっぷり溶かしてあげるから、待ってて。信玄より』」
「あんの、変態オヤジ!!!!。つか、何だその文の下りは信玄様の声真似か?似てねぇけど」
「流石だな、甲斐の虎武田信玄と呼ばれるだけはある」
うんうんと、頷く佐助
「何が流石だ、だよ、こんな変態じみた文書いてよこす様な奴が」
ふん、と鼻を鳴らす幸村