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フォンダン・ショコラ【ハイキュー!!】

第7章 君が唄うラブソング ※【月島蛍】



咄嗟に僕の手に自分の手を添えて、奈々子さんはそれを阻止する。

「え、何で?寒いよヤダよ」

「僕、ジャージ姿より奈々子さんの裸のがたぶん好み」

「好み?ほんと!?私、蛍くん好みのカラダしてる!?」

「そんな気がする」

「…何で曖昧なの?」

「一晩寝たら記憶がボンヤリしちゃって。確かめさせて」

「確かめるだけ?」

「だけ」

そんなの嘘に決まってるけど。
重ねられた手を払って、ジャージを脱がせていく。
ジャージの下には、またまた僕の貸したTシャツ。
それも脱がせると、ようやく待ちわびた奈々子さんの肌が現れた。


堪らずブラジャーのカップを指で下げる。
そこにはプックリ主張する淡い色の果実。
まだ柔らかなそれを、ペロリと舐める。


「やぁん…っ、さっき朝っぱらから…って言ったの、蛍くんだよ?」

「さっきはさっきデショ。気が変わったの。やっぱ美味しそうな体…」



背中に手を回してホックを外そうとすれば、体をくねらせて後ずさりする奈々子さん。


「蛍くん、なんかエッチだよぉ…」

「エッチなのは奈々子さん限定だし。嫌なの?」

「嫌じゃないけど…。え、今そんな雰囲気だったっけ?」


往生際が悪いよ。
雰囲気なんて一瞬で変わっちゃうもんじゃん。奈々子さんが可愛いせいだし。

僕の衝動に火を着けたのは、そっち。





「もう一回シタイ。ね?奈々子」





そう強請ったのは、計算でも何でもないんだけど。
奈々子さんには効果テキメンだったらしい。



「やっ…、もう、キュン死しちゃう!!」


勢いよく飛び付いてきた奈々子さんからの、甘いキス。
受け止めて、僕からも舌を絡めて、再びシーツの海に呑まれる。


カーテンを開けたまま、白い光の中で抱く愛しい恋人。
せっかくの休日だけど、今日の予定なんてもうどうでもいいや…。
肌と肌を重ね温もりを感じて、何度でもお互いの名前を呼び合い、「好き」って囁く。
そんな一日があってもいい。


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