第6章 マイ・スイートハート ※【赤葦京治 続編】
でも、あの二人のことだ。
汐里のエロい姿をちゃっかり想像したかもしれない…、いや、絶対したはず。
そう思うと、モヤモヤする。
かと言って誰にも悪気がないことはわかってるし…
まあ、色々と複雑なのだ。
何か悔しいんだよな…。
俺の気持ちばかりがデカくなってく気がして。
そういう男心、わかってる?
汐里は黙り込んだ俺の顔を、下から覗いてくる。
そんな前屈みになると、谷間がくっきり見えるんだけど…。
「京治さん…妬けるって、ヤキモチ?ほんと?」
「ほんと。あー…、もう、何か今更色んなこと思い出してきた…」
「え?」
「俺の、子ども染みた嫉妬。
木兎さんにしてるみたいに、叱りながら世話してよ。黒尾さんとしてるみたいに悪ノリしてよ。月島みたいに憎まれ口叩いてよ。
俺にももっと、いろんな汐里、見せて…」
ベビードールの中に手を入れ、向かう先は柔らかな胸。
ふわふわのその弾力を手の平で味わっていれば、自然と力が加わってしまう。
首筋にカプッと食らいつき甘い声を引き出す。
自分の呼吸が荒くなるのが嫌でも耳について…。
ここにもあそこにも触れたい、食べてしまいたい、舌を這わせたい。
俺のしていること、全てが忙しない。
「や…っ、今日の京治さん、いつもと違う…」
「これも俺だよ。男の嫉妬はみっともない?」
「まさか。嬉しい、嬉しすぎる…。
でも、嫉妬なんていらないのに。こんなイヤラシイ私知ってるの、京治さんだけでしょ?」
何だよ、ほんと…。
俺のツボを心得てんのかってくらい、汐里は心を揺さぶることばかりを口にする。
唇を割り、早々に舌を深く差し入れる。
汐里のそれを掬って、わざと卑猥な音を立てて…。
早く、俺と同じように溺れてくれよ。
「あ…、はぁ…、んんっ…」
汐里の変化はすぐに見てとれた。
舌を絡めつつ、キスの隙間からイヤラシイ吐息を漏らし始めたのだ。
胴体にしがみついていた両腕は、俺の首の後ろへ回される。
堪らない気分になり、揉みしだいていた胸の先端をクルクル弄る。
もうそれだけでは到底足らず、逸る手つきで下着を押し上げ夢中でしゃぶりついた。