第43章 月は綺麗ですか…江戸川乱歩誕生日10月21日記念
「ぃ、言え…な……ッ、いや…っ!」
どこか苦しげに顔を背けた真綿の両手の爪先がシーツに皺を作る。
握り締められたその小さな手は震えていた。
熱いナカは、乱歩を本能で離さないように締め上げる。
その様子が彼女らしくなくて、ふとからかうように笑えば彼女の瞳が恥辱に潤んだ。
「ん……っ!」
びくんと真綿が腰を跳ねさせる。
好き勝手に辱めている現実に背徳感が押し寄せた。
「んッ…ぅ、ぁ」
浅く息を呑んだ真綿が、はあっと熱い息を吐く。
何かを期待し、また拒絶するように真綿は首を横に振る。
乱歩は見透かしたように目を細めたまま、ゆっくりと自身を真綿の膣奥へと押し進めていく。
途端に蜜部から水音が立ち、真綿が真っ白い喉を反らせた。
「あ、ぁッ……、ぅ」
その肩口に痕を残さんばかりに喰らいつけば、もう止まらない。
無遠慮に熱い襞を掻き分けて
奥へ奥へと自身を埋め込み、亀頭を胎内で揺らす。
嗚呼、人のからだの中はこんなに温かいものなんだ。
「ぁっう、や、……ッ!」
真綿が漏らした喘ぎ声に自分の息がつまった。
「だめだ。矢ッ張り、だめ。
これからもずっと僕のそばにいて。」
元々、端から引き退るつもりはなかったけど、それはそうとして別になった。
「お願い」
見切ったりと乱歩が懇願すれば、真綿が歪ませた眉を下げる。
その一瞬に漬け込み、抵抗されないよう両肩を押さえつけ、蕩けたナカに射精した。
「あ、……––––ッ…!」
熱く滾った液状の粘液が 内臓に直に注ぎ込まれ、真綿が放心したように喘ぐ。
「……これでもう、逃げられないよね」
未だ彼女の蜜部から昂りを抜かない乱歩が、そう吐き捨てるように呟いた。
膨らんだ下腹部は乱歩の欲望で満たされ、掻き出すことすら出来ない。
「乱歩……判った、から。
抜いて…くれないかや……」
「ヤだ。誓わないともっと酷いことするよ」