第43章 月は綺麗ですか…江戸川乱歩誕生日10月21日記念
「何の夢かも思い出せないし、きっと見た瞬間に忘れ去ることが約束されていたんだろうなー…って今は思うけど……」
「あっ……ん…ッ…!」
少しずつ埋めていく指が、膣口で音を立てた。
異物を押し返すように絡みつく肉襞はとろけそうなほど熱い。
その感触に、吐いた息さえまさるほどの熱が心地良かった。
「らん……ぽ、」
「ね、約束…してよ……」
「約、束……っ…?」
指を抜けば、恥部から銀色の糸を引いて蜜がこぼれた。
蕩けきったそこに、自身の昂りを押し当てると本能か条件反射なのか、真綿の肩も腰もビクンと震える。
「そ……絶対、僕の…うぅん、福沢さんの前から。
居なくならないって……」
「そ、れは……」
判らないとでも言うつもりなのだろうか?
ふうんと乱歩が呟き目を細めて、あてがった自身を熱い膣の中に埋め込んでいく。
「っひぁ、ぅッ……!」
「ねえ、言ってよ……」
焦らしながら 一気に入れることはせずに少しずつ埋めていく。
絶対にその言葉を彼女の口から聞きたかった。
「あっう…!」
ずぷと少し深いところにまで進めば、彼女の白い背中が仰け反った。
反った喉元に口づけを落とす。
そのまま唇は鎖骨へと滑り落ち、軽く食むと赤く発色する熱。
首元に刻まれた印に、福沢さんのものなのに、という罪悪と背徳感がよぎった。