第41章 慟哭……IV
––––そう、だから。
「……だから私はもう、二度と間違えない…
絶対に、二度と同じ過ちは繰り返さない」
太陽が無くなったあとのこの世は、地獄なのだろう。
そこに花はなく、笑顔も笑い声もなく……
ただ後悔と憎悪が紡績するのみ。
一度めは間違えた。
世界で一番大切なものを、私が噛み殺した。
ただ憎い。
私が、私のことが憎くて憎くて仕方がない。
太陽を殺しておいて、どうして私が生かされたの。
憎い。
弱い私が、強くなるための筋道だというの?
憎い。
こんなものが、過程のうちだというの?
憎い。
どうして、
あの日私が切り離した、嫌いで嫌いで疎ましくて憎い、
弱い私のそばに
あの人がいるの……!?
「ぅ、っう、ぁ、ぁ、ぁぁあああぁ––––––!」
もう間違えない。
絶対に。
間違えない。
【––––––……!】
––––「どうしましたか」
声にならない私の慟哭は、咆哮は、叫びは、
人間の言葉ではない。
自分では人語として発した音も、この世界では
それはヒトの言葉ではないのだから。