第35章 荘厳は淑やかに
「んっぁ、あっ…ぅく…ッ!」
どくんと真冬の熱いナカで自身の昂ったモノが膨らむ。
ざらりとした襞が当たる所すべてが気持ち良くて、シャワーが汗を洗い流すのも追いつかないくらいに真冬の腰を掻き抱いて乱暴に扱った。
好き過ぎる好きは時に憎しみとなり、狂愛となる。
あの彼は行き過ぎた愛情を憎しみになる前に分岐点を捻じ曲げて、狂愛に向くように仕向けるのだが、私は憎しみに行ったようだ。
「ずっと前から……愛してた」
「っあ、ぅっ…!」
きゅっと締め付けてきたナカに、また白濁を流し込んだ。
そこで締めちゃダメでしょ?
精液で膨らむ彼女の下腹部を指の腹でなでてから、ナカを掻き出した。
……1回目に掻き出した時より量が多い。
どろどろに混じり合う白濁が排水口に吸い込まれていった。
何回もナカに出したけど、すべてを掻き出せた訳じゃない。
最奥で噴き出した白濁は少なからず真冬の胎内にたどり着いたわけで……
ならいっそ、このまま……
「真冬。
この2年間、そういう仕事もしてるって判っているけれど、仕事以外で誰かとこういうことしたのかな……」
後ろから真冬の秘部に手を伸ばせば、息の上がった真冬がびくついた。
「ねえ……したの?」
過去の私に口を割らなかった捕虜はいないし、
友人で言えばあの彼と真冬は誤魔化しの天才だけれど
こうして詰め寄れば何とかなることくらい学んだ。
「……したんだ。
乱歩さんの匂いも、それ?
私に抱かれる前に抱かれて来るなんて……」
真冬の瞳は否定の色だけど、別に今日に限ったことじゃないのなら話は同じことだ。
「じゃあ、まだまだお仕置きだよね」