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威 風 堂 々【文豪ストレイドッグス】R18

第5章 そのバーに集まる影



「あらっ、真綿じゃない!
帰ってたなら来てって言ったのに!」



鈴を転がすかのような、高めの子どもの声が後ろから聞こえてきて
真綿が振り向く。



そこには、鮮やかなふわりとした金糸の髪をたなびかせて、青空のような碧眼を持つ少女が

可愛らしく…もとい、子供らしく怒っていた。



否、拗ねていた。



「エリス」


真綿に名を呼ばれ、見た目小学校低学年くらいの
エリスというその子が小走りしてきた。

その真紅のワンピースがよく似合う、西洋人ぽい顔立ちをした子だ…




「任務帰り?ご苦労さま!

今日は何をしたのかしら?
何人の人を殺したのかしら!」



年相応の少女が言うような言葉ではない。

そんなものには程遠く、少女の可愛らしい唇から紡がれる言葉は何とも物騒で生々しい。


真綿の言葉を待たずに話を続けてくるエリスは、真綿によく懐いていた。


「む、むう。
エリス、少しは今日の森殿の話とか…」

「えっ、リンタロウのこと?いやよ?」




エリスがきっぱりと嫌発言をした。

リンタロウとは、エリスが森を呼ぶときに用いる名だ。



エリスという少女が、真綿の言葉に
まるでゴミを見るかのような目で、森のいる執務室を見遣る。


「だってリンタロウ、隙あればこれを着てだの、あれを着てだの……さすがにちょっと気持ち悪いわよ、あれ…

私が待っていたのは真綿の帰りだよ?」


エリスの可愛らしい唇から吐かれる、なんとも辛辣な言葉に
真綿が森を嘲る、もしくは憐れむかのように笑った。



森はこの少女が大好きで
ストライクゾーンは12歳以下、だなんてほざいているもんだから


真綿に限らず幹部の皆…

紅葉たち(その他諸々)もほとほと呆れているのだ。


エリスは無邪気なところが多い幼女で、真綿の容姿が綺麗だといつも言っている。



確かに真綿は、暗殺のためにその身体を使うことが多いから、顔も体も美しいの域には入っているのだろう




「真綿みたいなキレイな女性になりたい」が

この幼女、エリスの夢である




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