第4章 静謐に佇む
グラスをテーブルに置き
森に甲斐甲斐しく酌をする
真綿のあるじとは言うものの
森と真綿の関係は、第三者の視点からでは
主従のそれではないように見える。
「…ふむん?」
「嗚呼、通りで、真綿君っぽい言い回しだと思った。
いや、うん、もともと真綿君と太宰君は似通った感じがあったけれどね。」
太宰君は真綿君大好きっ子だからね…
いや、大好きっ子は中也君で、
太宰君はどちらかと言えば
真綿君愛してるっ子かな。
何しろ あの二人を指導しているのは真綿君だ
太宰君に至っては 真綿君一筋、という行動が認められるし……
「君はマフィアに居なくても良い。
君は私の所有物だから、私のそばにいる。
私のいるここ…ポートマフィアに留まっている。
そこだけ、判っていてくれたら良い。」
「森殿らしくないことを言うのさね。」
何だろうね。
太宰君に対抗するためなのかな。
なんてね。