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威 風 堂 々【文豪ストレイドッグス】R18

第27章 La Vierge…I




三島の伏せった目が、すとパネル向こうの首領を見据えた。


口を開く。




「……僕の––––


「駄目だッ!!」



しかし、寸前で 三島の考えを悟り、中也が声を荒らげた。


ばん、と音がはじけて中也が立つ。



びくりと菜穂子と部下が震え、紅葉も目を細めた。


「ちょっ、中也、御前だから––––……」

菜穂子が怯えたこともあってか 三島がすぐに諌める。


だが、中也は勢いのまま三島の手を掴まんばかりに ぎりと手を握りしめた。



「莫迦な考えをすンな!
ただでさえ手前ェの体にガタが来てるっつうのに、それは……!」


「しかし、それ以外に考えつく手段だと……先程のしかない」


三島が中也をなだめる。

中也が己の予想通りの反応をしたからか、苦笑していた。




菜穂子には、首領と三島が考えている方の手段は思い当たるが

中也が即座に却下した方のは判らない。






《まあね……首領として言うなら、三島君の"それ"を視野に入れても良い。


ただ、本当に最終手段になってしまうけど》




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