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威 風 堂 々【文豪ストレイドッグス】R18

第27章 La Vierge…I


《それで、早速本題だ。

バージンキラーが昨夜 六体現れたんだって?》


書類の捲られる音が 静かに響いた。




「ええ。合ってます。三体上橋が処理しました」


《他三体は、武装探偵社が処理したと報告が入っているね?》


「はい。そのように。」


中也が答え、うーんと首領が唸った。




《何か良い突破口がないかな》



そう……


––––きっと、先程からずっと思案している三島と

この首領が考えている"最終手段"は同じものだ。


しかしその札をおいそれと切るわけにはいかない、それを重々承知しているからこそ言えない。





《三島君は?》


「ええ……あります。しかし」



伏せり翳った 紺色の瞳は、何を思っているのかが全く判らない。


簡単には言い出せない。

その言葉の責任は、重いものだ。





「街を 丸一つ、駄目にしてしまうかと」


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