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威 風 堂 々【文豪ストレイドッグス】R18

第23章 Garden of Daydream…IV







……うーん、そうだなぁ。


「例えるなら、冷めてしまった無味のものを
食んでいるって感じ?」

「俺の夢食えばいい」

「あはは、僕には甘いよね、中也は……。
そんな君につけ込むのが一番、なーんて事は……重々理解しているのだけど。
安心してよ。そろそろ補充するから」




先ほど俺が言ってしまったことも取り消したいと思ッたけど

今のこいつの明け透けな言葉に 嗚呼、やっぱりかと思い至った。





「……手前ェも気付いてンだろ」

「––––嗚呼。……バレた?」




苦く笑った三島に

何だか悲しいような、それでいて焦燥してイラつくような気分が沸いた。




「夢から摂れる感情の量がかなり減ってしまってね。
今、リソースが少ない状態をずっと引き延ばしにしているんだ」





他人の夢から自我の機微を摂取する三島にとって……


何も感じることのない夢が、どれほど無意味で空虚なものなのか。



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