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威 風 堂 々【文豪ストレイドッグス】R18

第21章 Garden of Daydream…III


「どうした? 何かあったか?」

《嗚呼……。
恒常性はさて置き、何だかこう……操作されているような節があるのさね。》


「つまり、本人ではない、と言うことか」


《さぁな……そこまでは推し量れなかったが。》



真綿がそう言ってから、嗚呼そうだ、と言う。



《この一件の依頼を、其方も受けたのだったよな?
なら、明日合流しようか。》


「嗚呼、無論だ。しかし……ま…あ、いや、あれだ。」

《名か。》



察し良く彼女がそう呟く。


真綿、この名をあの新人に出してはいけない。

なぜだか使命感にも近いそんなものがあり、そして特務課も似たような事を匂わせて来た。




《あるじ殿。なあ、あるじ殿?》

「なんだ?」



歌うように弾んだ彼女の声に

自然と顔が緩んだのが感じられた。




《今の妾は、誰でもなく福沢殿のものだ。
永遠に、地獄まで共にあるものだ。


だから、福沢殿が妾に新しい名を与えると良い。》
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