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威 風 堂 々【文豪ストレイドッグス】R18

第20章 Garden of Daydream…II


「……ふぅ……。……っ、!」

「おいっ……大丈夫か?」



バージンキラーが目の前で眠りこけたところで、三島が一息吐いた。

途端にげほげほと咽せた彼の顔は若干苦しそうだった。




「––––チ、早めに片さねェと手前ェが保たねッてか……」




今までこいつは、外の世界から隔離されていた。

あの花畑の病室に幽閉され、人と話すことも少なかった。


こうして今回外に出られているのも、次回こんなイレギュラーがいつあるか。



何年後?
数十年後か?

これ以上悪化したら、人間との接触さえも絶たざるを得ないかもしれない。



そうしたらこいつは、切り札にしかならない。

それが故に政府や司法省の判断で奥にしまい込まれ、
「明日世界が終わるかもしれない」と三島を手元に置き続ける存在にする……


首領は、それだけは避けたいとお思いだから、
ポートマフィアと政府は仲が悪い。


司法省は特A級の存在は投げっぱなしで我関与せずといった奴らの集まりだし……



「言っただろ。このくらいは予想のうちだ。
ここで僕がやらなければ、これまでのことが水の泡だ」




「そりゃ––––、……ン?」

「……え?」



中也と三島がバージンキラーを見据えた。
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