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威 風 堂 々【文豪ストレイドッグス】R18

第17章 もういいかい?


「入れ」

「はい」


社長に促されて社長室から出たのは痩躯の青年。



意外だった。

斬った張ったの危険な荒事を領分とする武装探偵社が、
人手を補充するまでのものだったか。

何せ国木田は、学問所での数学講師も掛け持ちしている。



(……確かに、『蒼色旗の反乱者』事件だとか『ヨコハマ来訪者連続失踪』事件だとか、昨今増えてはいたがな……)

まあ、それを見越しての武装要員補充ならば納得はいくが、しかし。




(もっと筋骨隆々な益荒男めいた者が来るのかと思っていたが……)



「どうもー」


目の前にいたのは、満面の笑みを浮かべた蓬髪痩躯の青年だった。
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