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威 風 堂 々【文豪ストレイドッグス】R18

第12章 孤独の剣士との因果


「近代日本の、ここ最近異能力者への配慮は
目覚しいものだよね。


他国に比べてヨコハマもほら、産業革命じゃない、今」




乱歩の言葉と先の会話がどう繋がるのか

いまいち判らないところだが、真綿が視線だけ頷いた。




真綿にとって、この手の話は無視し切れない…



(迷惑なくらい、工場の排気する煙が由紀の身体に障る)




真綿のあの起因性異能力によって大怪我を負わされた三島由紀夫。


彼が負っている怪我に、近代日本のこのガスは有害過ぎる。



だからこそ、あの彼は自身の病室である

あそこの楽園に引きこもっているわけだが……




「あちらさんの幕僚の将校がさ、暗殺されたよね。」



その言葉に、真綿と福沢の理解が及んだ。

将校を暗殺したのが、他でもない真綿だから。




「そこで方針が変われば良かったのに、英国とのシナジーで
日本も競ったりしちゃって、

中々 異能力者への良い方向の道は開けないわけだ」




何が言いたいのか。

ここまでくれば、察しのいい真綿には判る。




「それでね、僕と社長……福沢さんは

異能力者を寄せ集めて、『武装探偵社』なるものを組織しているんだよ。」




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