第7章 告白〜Another story〜
俺は小野の家を出たあと、神谷さんの家に向かっていた。
小野はああ見えて、もっとあげたくなるくらいに、すごく可愛い声を出していた。
だから、神谷さんにもこんな声出してもらえたらなぁ、なんて思ったり...。
そのまま神谷さんの家に向かって足を進めていた。
その時。
♪〜
俺のスマートフォンの着信音が鳴る。
電話をかけてきたのは...
「櫻井さん...?」
俺は1人でそう呟くと、電話に出る。
「はい、もしもし?」
『あ、潤? 今何してる?』
いつもと変わらず、体調も悪いというわけでもなさそうな声で櫻井さんは俺に聞いた。
「今、神谷さんの家に向かうところ...ですよ?」
素直にそう答えると、櫻井さんは直球で
『潤って、好きなんでしょ?』
と聞いてきた。