第6章 告白
「小野くん...起きて。」
その声に起こされて僕は身体を起こした。
目の前には、昨日何事もなかったかのように僕の顔をみつめる、神谷さんの姿。
昨日のは、夢...?
そんなはずない...! だって、確かに僕は神谷さんのこと...
「昨日はありがとう、大輔。気持ちよかった...。」
神谷さんはそう言って笑うと僕にキスをした。
「好き...。」
キスをされた途端、自然とその言葉が口からこぼれる。
「え?」
神谷さんがキョトンとする。
「昨日も言いましたけど、僕は神谷さんが好きです...!」
神谷さんはその言葉を聞くとクスッと笑って、知ってる。と言った。
「僕も好きだよ、小野くん。」
「それってアイドル的なやつじゃなくて、本当に...ですか?」
神谷さんはその僕の質問に対して、すぐに頷く。
「じゃあ、あのじゅんじゅんと付き合ってるって言うのは...?」