第6章 告白
「ごめん、じゅんじゅん...!」
1人でそう呟くと、僕はコートを羽織って家から出た。
やっぱり僕は、あなたのことが___...。
今日、神谷さんは...家に居る...!!
僕は思い出すと、神谷さんの家に向かってひたすら走った。
運動とかあんまりしてないから、息切れは凄かったと思うけど、神谷さんのことに夢中で息切れどころじゃなかった。
「はぁっ...はぁっ...!」
足を止めた瞬間に襲ってくる、突然の疲労感と葛藤しながら、神谷さんの家のインターホンを鳴らした。
「はい〜。」
いつものあの穏やかな声と共に現れた神谷さんを見たその時、安心したおかげか、僕の視界は急になくなっていった。