第3章 キス
「あ〜疲れた!!」
僕はいつもの居酒屋で“1人”で飲んでいた。
山田さんはいつも相談にのってくれるのは嬉しいけど、本当に真剣に考えたいときは、少し騒がしすぎる。
あえて山田さんが唯一いない時間=寝ている時間に飲みに来た。
神谷さんも「今日は用事があるから。」と先に帰って行ったし、結局僕1人だ。
「はぁ…気持ち悪くなってきたな…トイレ行こ。」
今はお客さんも少ないし、トイレも空いてるだろ。
久しぶりに飲みすぎたせいか酔っているのか、気持ち悪くなってきたため、吐きに行く。
「うっ…。」
今にも吐き出しそうな口元を必死で抑えて足がふらつく中、ようやくトイレにたどり着いた。