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日章旗のデューズオフ

第6章 SSS キャラ×男主:電子作品篇(―/27日更新)



★TASホロケウカムイ

海の家のバイトはとても楽しい。こと臨海学校では客の大半が知り合いなのだから、顔を見に来てくれる友人や後輩、先輩方に会えるのが嬉しかった。
「是正、我が英雄よ」
「ホロケウさん! いらっしゃいませ!」
「また可愛らしい格好で頑張ってるな」
「エプロンですか? 従業員はみんな着けるものですよ」
「……これが音に聞く裸エプロンか」
「いや水着着てますからね……!?」
前言撤回。海の家でホロケウさんに会うのだけは駄目かもしれない。無意識に肩を掻き抱いて身をよじると、彼は無遠慮にエプロンの裾をつまみあげて中を覗こうとしてくる。嫌ですと声を震わせながら腕を突っ撥ねると、更に腰をがっちりと捕まえてきたからいよいよ操の危機を感じてしまった。まぁ直ぐにノーマッドが飛んできて助けてくれたけど。

★TASザバーニーヤ

ふぅふぅと息を荒らげているなか、心配そうに見詰めてくるザバーニーヤさんの姿に胸が締め付けられる。大好きな相手を苦しめてしまっている、反してその表情に悦びを感じてしまっている自分に腹が立つからだ。
「ざばーにーやさん、かぜうつっちゃうから、はなれてて」
「……なれど、誰が今の是正様をお世話するというのです。体温は安定期に入りましたが、未だ発汗は止んでおりません。お身体を清潔に保ちながら栄養の補給に努めなければならない、それをおひとりでこなそうというのですか」
「んん……ならすこしのあいだだけ、でも、かんびょうしてもらわないあいだ、だけでも、へやを、はなれて、くださ……」
額や首を滑る大きな掌を、身を捩ってやんわりと拒否しながら適当な返事をすれば、ザバーニーヤさんは柔らかかった雰囲気をぎゅっと引き締めてから立ち上がると、温くなった氷嚢を掴み上げ、「また後ほど、お身体を確認します」と低く囁いて部屋を後にした。

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