第6章 SSS キャラ×男主:電子作品篇(―/27日更新)
★TAS本居シロウ
本を読んでいるシロウの傍らに居るのが好きだ。静寂に満ちた図書館での穏やかな時間が何よりも心地良い。チョウジが淹れてくれたコーヒーを啜りながら目線を物語へ下ろし、ペラペラと頁を捲る姿を眺めているとあっという間に時間が経つ。
俺が身動ぎすると「もう行くのか?」って少し寂しそうに笑うから後ろ髪を引かれて「本を変えてくるだけ」と答えるのが当たり前になった。俺が君の横にいる時、君も俺の横が心地良いと思ってくれていれば嬉しいな。
★TASグリンブルスティ
「主よ、どうだろうか。主に相応しい姿になったろうか」
背が高い癖に上目使いで恐る恐る窺ってくる筋骨隆々な男性の名前はグリンブルスティ。山に籠って俺に認めてもらう為だけに修行に励んでいた猪武者である。金色の毛皮を獅子頭のように被り、柔らかい毛並みの隙間から弱気な視線を伸ばす。
「俺が言ったのは見た目じゃないんだけど」
「そうなのか……!?」
「寧ろ毛並みの艶が落ちて残念」
「い、一刻も早く整えてくるので待っていて欲しい!」
「もう長くは待てないからね」
「御意に!」
★TASホロケウカムイ
白銀の毛並みの合間に並ぶ完璧な筋肉を目にしてしまうと抱き着かずには居られない。もっふと熱い胸板に飛び込むと丸太みたいに太い腕が優しく抱き返してくれた。
「我が英雄よ、どうした」
「ホロケウさん、今夜一緒に寝てください」
「枕にするつもりか?」
「だめですか」
「良いとも。愛しい君の願いならば」
ホロケウさんのマズルが首筋を食んで擽ってくるから、きゃっきゃと笑っていると、オニワカとザバーニーヤさんが急に体現して彼と俺を無理やり引き剥がした。オニワカ曰く「奴の表情がマジだった」そうな。
★TASオニワカ
「オニワカ、だっこ」
「ばっかやろ。いくら是正様とはいえ聞けない願いもあるんだぜ。自力で歩け」
「いやー! けちー! じゃあいいよ、ザバーニーヤさん喚ぶから」
「だっこしますっ!!」
「うむ。するがよい」
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