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日章旗のデューズオフ

第6章 SSS キャラ×男主:電子作品篇(―/27日更新)



★FC5ジェイコブ・シード(R15)

晴れて保安官となり真っ先の仕事がカルト集団『エデンズ・ゲート』の解体という時点で人生は絶たれたも同然だった。映画やドラマで散々証明された事じゃないか、カルト集団はそう簡単に瓦解できないって。
案の定、信者や教団を運営する兄弟の激しい抵抗に合い、先輩たちや郡の保安官は捕獲され、かくいう俺も歳の近い保安官と共にジェイコブ・シードが支配するホワイトテイルマウンテン地区へ連行された。幽閉して拷問して殺すのかと思っていたのに、予想とは遥かに異なった使役の仕方をされて戸惑いと恐怖から震えるしかない。
「もう、いや……だ」
「おやおやおや。是正。何度も説明させるな。強者を喰う弱者などあってはならない。弱者は強者に媚び諂うものだ。それが不服ならば自力で間引いて高みまで上がってこい。それが出来ない内は……」
ジェイコブはそこで言葉を切ると、自身のベルトのバックルを鳴らしながら外しにかかった。下卑た笑みを噛みながら俺を見下ろして舌なめずりをする表情は、こののち訪れる強者の快感を予期したものだったに違いない。

★CoD:Gディヴィッド・ウォーカー

「太陽に関連づいた乗り物にイカロスって名前を用いるの、いい加減に縁起が悪いって気付くべきだよね」
環境バランスの崩壊が起こり氷河期を迎えた地球の為、太陽のエネルギーを確保する任務に就いた数人の男女が、片道切符を切られた宇宙ステーションで様々な困難に立ち向かう……そんな映画を見ながらぼそっと零すと、隣に座っていたヘッシュはつまらなさそうに返事をする。神話にあまり興味が無いのは知っていたけど、恋人が話題を振っているんだから少しくらい気にして欲しいものだ。
「へッシュ聞いてるのかーっ」
「聞いてるって」
頭をぐりぐりと首筋に押し付けて甘えるように抱き付けば、流石にヘッシュは爽やかに笑って抱き返してくれる。彼の弟であるローガンが無遠慮に引き剥がしてくるまでずっと抱きしめ合っていた。「ローガンはほんとに是正が大好きだな」なんて唇を突き出すヘッシュの可愛い表情も見れたので結果的には楽しい時間を過ごせて。
ヘッシュは俺にとっての太陽で、俺はそれに焦がれて手を伸ばして焼き消えるイカロスだなんてくだらない例えは胃の底へと沈めたまま。

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