第4章 第4セット。
「おはようございます。」
「(コクンッ)」
翌朝、東京駅にてGW合宿に行くメンバーの先輩方に挨拶をして全員居るか確認する。
楽しそうにニヤニヤしてるクロ先輩
眠くてダルそうにしている研磨くん
芝山くんと話してる夜久先輩
何故か目を合わせてくれない虎
初めて新幹線に乗るからピョンピョン飛んでいる走くん
一緒に点呼確認してくれる海先輩
と緊張している二人組
そして、福ちゃん。
よし、猫又監督と直井コーチに全員居ることを伝えて切符をもらって一人一人に渡して行く。
マネージャーってこれだから大変
まぁ、これで誰か迷子になったりしたら困るからちゃんとやるけど!!
みんなで改札を通って新幹線の指定された席に座っていく。
「夜久先輩。 隣いいですか?」
ちょうど夜久先輩の隣が空いていたから席に座ろうとすると全員が一斉に私を見る。
「え? 福永の隣じゃなくていーのかよ?」
夜久先輩が不思議そうに見上げて言ってくるから思わず首を傾げて「混んでるからはやく座りたいんです」って伝えると全員納得したように頷いた。
そう、今はGW!
つまり帰省ラッシュだから激混みで慣れてない私は研磨くんと同じで、すでに疲れ切っている。