第2章 今日は私とポッキーゲーム
「また食ってんのか…」
「ん?宍戸も食べる?」
「いらねぇ」
SHRが終わった瞬間ポッキーを食べていたら
宍戸に呆れた目で見られた
うん、慣れたよその視線
「美味しいのに!
あ、まさかイチゴ派か!」
「いや極細派」
「うわーぽいぽい。ははっ!だが喜べ!」
リュックを開けて白い箱を取り出し
高らかに掲げる
この私が持っていないわけないだろう!
「なんで持ってんだよ…」
「君みたいな人がいるからねぇ!
ほらほら、あげる!」
「じゃあもらうわ。ってか2袋も開けて
食べきれんのか」
「え、秒ですけど」
「当たり前でしょみたいな顔すんな」
だってポッキーって1袋で足りる?
足りない足りない!!
友達とかにもシェアするし!シェアハピ!
無くなんのとかほんとすぐ!!
「椎、私大人ミルク」
「あたし極細ー!」
「俺、抹茶」
「オレ普通のー!」
「お前ら我が儘か!!!
しかし許そう。全部ある」
「あんのかよ」
ないわけないだろ!!
ちなみにトッポも取り揃えてますようふふ
あ、このムースポッキーは駄目
これはジロー用なんだから
「宍戸ー!ジローは?」
「机で寝てるっつーの」
「寝顔も可愛いなぁジローは!!
ジローちゃーん!おっきってー!!」
「んー…眠いC…」
「ジローちゃんのだーいすきな
ムースポッキーあるよ?いらないの??」
ポッキーをふりふりとジローの前で振ると
急に起き上がり目を輝やかせた
びっくりするわ!!!
「ポッキー!?食べるー!!」
「さぁっすがジロー!
今日はベリーベリーよーん!」
苺とブルーベリーだなんて
今日の私の朝ごはんみたいだ
ジローは嬉しそうにポッキーにかぶりついた
天使ですありがとうございます
「おいCー!!!
椎ちゃん大好きー!!」
「え、求婚…!?
宍戸今すぐ式場の予約を!!!」
「アホか!!」