第1章 プロローグ
まず、2階なのになんで人が立ってるの?
窓どうやってあけたの???
あ、羽結構キレイ…
「美しい淑女(レディ)、名はなんという?」
「え、あ、はい、くうって言います…」
「くうか、可愛らしい名前だな」
「そりゃどうも…」
金髪の長い髪、前髪も長くて、月光を背に靡く髪が艶かしく見える
「美しい淑女、私は君の美しさに惹かれてここに来た。」
私が美しい?そんなわけない。何言ってんだこいつ…
「私はインキュバス。美しい君の乱れ、喘ぐ姿が見たい。」
「…はい?」
なんのこっちゃわからない…
「私はこれから君を眠らせ、夢を見させる。その夢は淫らな夢…つまり、エッチな夢だ。」
「はぁ…、それで?」
何が何だかさっぱりわからないままとりあえず話を聞く。
「その夢の中で君は9人の男に会う。その9人から求められ、愛される。その9人から最も愛する1人を選び、その最愛の1人を殺さないとこの現実には帰ってこれないんだ。」
「どういうこと…?」
「まあ簡単に言うと、
私が今から君を眠らせて夢を見せるからその夢の中で1人最愛の人を見つけて、その人を殺さないと目を覚まさせてあげないよ。っていうことだよ」
「何でそんなことするの…?」
「君の美しい顔がたくさんの感情で変わるところが見たいんだよ」
非現実的過ぎて受け入れ難い。
本当にそんなことできるの?
「習うより慣れろ。だよ
おやすみ、淑女。」
その言葉の直後に、有り得ないほどの睡魔に苛まれて私は眠りに落ちた。