第1章 プロローグ
「じゃあねー!バイバイ!」
「うん!また明日ね?ばいばーい!」
今日も何事もなく学校を終わらせて家に帰ってる。
櫛名田 紅羽(くしなだ くう)女子高生をやっています。
「ただいま」
まだ誰も帰ってきていない家の鍵を開けて、中に入る。
私の部屋は2階にある、リビングには見向きもしないで2階へ直行する。
ぼふっ
ベッドにダイブ!
あー、幸せ…
なんて思ってるうちに布団のふかふかに負けてしまい、睡魔が襲ってきた…
夕飯まで…ちょっとだけ。
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「あっ、れ、今何時!?」
飛び起きて時計を確認する
時計は23時58分、と書いてある。
「お母さん、気を使って起こさないでいてくれたのかな…」
それは有難いが、お腹がすいた。
ひとまず制服のままだったので、制服から部屋着に着替えた。
「下に降りて何か食べてこよう…」
と思った、そのときに
窓がいきなり、全開になった。
外の冷たい風が背中いっぱいにぶつかる。
振り返った、そこに居たのは
「君は美しい、気に入った」
なんだか訳の分からない羽の生えた男の人だった。