第2章 きっかけ
次の日キッドは昼過ぎに学校にやって来た。
教室には足を運ばず、そのまま校舎と校庭とを繋ぐ非常階段へと向かう。
そこにはやはり、キッドの仲間たちがたむろって昼飯を食べていた。
「おー、来たのか」
エースがキッドの足音に気がつき振り返った。
「ボニーから聞いたぜ、お前昨日イオリアさんのこと助けたらしいじゃねェか」
エースがニヤニヤしながら肘でどついてくる。
「…」
無言で睨むがちっとも効果はない。
すると、何がだ?とサボが話に割って入ってきたのでエースが昨日のことを説明をする。
「ヘェ〜お前がね、、なんだ、一目惚れってやつか?」
「美人だから仕方ねェけどよ、身の程知らずってモンだろ」
「え、キッド、お前恋してんのか??」
1つ下の学年のルフィも興味を示したらしい。
キッドの羞恥心はピークに達した。
「…あ〜うるせェな!ブチ殺すぞ!!」
「お!何だてめェやんのか!」
「暴れんじゃねェよこんな狭い所でよ!」
「巻き込むんじゃねェよおれを!」
「てめェらがゴチャゴチャうるせェからだろーが!」
そんなバカ達のことをローはタバコをふかしながら、終始楽しそうに見物していた。