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【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第10章 どうしますか?





『・・・にじむー』


【虹村】
「・・・前から思ってたけど、その、にじむーってなんなんだよ」


『愛称です』


【虹村】
「愛称かよ」




ふん、とそっぽを向いている。

なにかを考えてる時に出る癖・・・口を尖らせるを発動していた。



なんか、考え事か



『先輩、キャプテン交代しないでくださいね』


【虹村】
「・・・親父にあそこまで言われたら、やめるわけねぇだろうが」


『ええー、お父さん基準の生き方ですかー?』


【虹村】
「・・・悪ぃかよ」



あ、否定しないんだ。

まぁ、大切な家族だもんね


もうすっかり暗くなってる道は、いつもの雰囲気とは違っていて、普段言えないことも言えそうな気がした。



『・・・にじむーに、お兄ちゃんになってもらいたい』


【虹村】
「・・・・・・・・・は?」


『そうすれば、いつでも一緒に居れるのになぁ・・・・なんつって』


【虹村】
「・・・バカ野郎」



ぺしっと叩かれた。

だけど、いつもより優しくて痛くない。



【虹村】
「・・・んだよ。お兄ちゃんかよ」

『え?』


【虹村】
「・・・・・・なんでもねー」



よく聞き取れなかったが、悪口ではない・・・と信じたい。


嫌われてたらマジでショックだわ





・・・・・・ん?







今一瞬、心がもやっとした。



なんで?






【虹村】
「・・・はち」

『はい?』



悶々としているところに不意打ち。


ぎゅっと背中と肩に手が回ってる。


感じたことないような体温に、フリーズしてしまった。








『・・・・・・・え!?』


【虹村】
「うるせ、なんも言うなよ。


・・・今日は、ありがとな。

お前がいて、よかったわ」



『そ、それは・・・よかったです・・・?』




にしても、なんで抱き締められているのか。



耳元に落ちていた声が、少し遠くなった気がした。


その直後、首筋が反応する。



『っ・・・』


キス、されてる・・・!?


『ちょ・・・に、じむ・・・』


くすぐった!!


雰囲気もヘボもあるか!←

ものすごく、くすぐったいです。


『ん、っ・・・!?』


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