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【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第9章 あの人の大切な人



ツルツルテカーン☆


今の私の状態を表すなら、この効果音だった。


【虹村】
「・・・なんかお前、雰囲気かわったな」  

『お、分かります?
やっぱマジパってさいきょーですね!』


黒子くんと会ったあの日はホテルに泊り、そのあとからはまた虹村先輩が泊まらせてくれるって言ってくれました。




《お前、今日からまたウチ来いよ》




あの日、電話でそう言われた時は、本当にビックリした。


それと同時に、なぜだか温かい気持ちになって、涙が溢れ出した。



懐古?歓喜?


いや、違う?



この気持ちは・・・なんなんだろう?


《い、いいんですか!?》


《・・・毎日毎日ホテルに泊まるわけにもいかねぇだろ》


《・・・やった! ありがとうございます!にじむー!》


《ああー! だからっ、変な呼び方すんじゃねえってっ》



非難の声を上げられたが、その時の私にはそう聞こえていなかった。




そしてその日から、私とにじむーの生活スタート!








・・・なんて、明るいものじゃなくて。


確かに、妹ちゃんとか弟くんとかは可愛いけど、いつもその二人が寝静まったあと、何やら難しそうな顔をしている虹村さん。




いや分かってる。


その理由が、お父さんにあることくらい。




でも、まだ私は口を挟める状況にはいない。




だから、会いに行くんだ。





虹村先輩のお父さんに。
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