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【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第6章 色彩豊か



赤司くんのお母さんに、届くように。


『・・・絶対に赤司くんを助け出します。

だから、見守っていてください。
・・・お願いします』



そこまで祈ったところで、ドアが開く音がした。


『!!赤司くん、おかえ』


【赤司】
「母さんと何を話してたんだ?」


『・・・へ?』


話す?
話すって・・・


『!!』


脳みそフル回転途中に、視界がすべて赤になる。


抱きしめられていたのだ。


『ちょ、赤司くん!?』


【赤司】
「・・・君なら」


『え?』


【赤司】
「助けて、くれ・・・る・・・」


『あ、赤司くん!?』


首にかかる息がくすぐったいと思っているところで、その感覚もなくなった。


代わりに、肩が重くなる。


ね、寝た・・・?


『って、ちょ、重い重い・・・!!』


人ひとり支えていられるほど、私も頑丈じゃない。

しかも男の人を。


・・・いや、か弱いってわけでもないけど。


『お、起き・・・・・・・っ!? ぅわあ!?』

倒れる・・・!!?



ボフッ



後ろはちょうどベッドだったから、幸い、怪我はなかった。


あっぶな~・・・


赤司くんを退けて、起き上がる。


めっちゃ普通に寝てんじゃん


こういう姿見てると、やっぱりまだ中学一年生なんだなぁって実感する。



そうだよ

まだこんなに子供な(言ったら怒られるけど)彼に、父親はなんという重荷を持たせているんだ。



おかしい


会って話をしたい。


それで変わるかどうかは分からないけど



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