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【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第42章 エピローグ


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『───じゃあ、ばいばい』


【桃井】
「うん・・・っ、またね!!」

【青峰】
「いつかほんとに金返せよ」

【緑間】
「ラッキーアイテムは忘れちゃダメなのだよ」

【紫原】
「お腹いっぱいになってね~」

【黒子】
「待ってます。
必ず・・・、帰ってきてください」

【赤司】
「・・・いってらっしゃい」



『・・・うん!』





そう告げて、先輩のあとに続こうとしたその時


ぐいっ

と、


『わっ・・・』


【黄瀬】
「・・・はちっち。」

涼太に腕を掴まれた。


『ん?どしたの、涼太』

【黄瀬】
「・・・俺、意気地無しなんスわ」

『へ?』

突然なにを言い出すのやら・・・

『涼太は意気地無しなんかじゃない。

かっこいいよ、胸張って!』

【黄瀬】
「・・・それきけば、わかるッスよ!」


じゃ!はちっちまたね!



そう叫んでバタバタと去っていく涼太。


涼太が指差したのは、もらったiPod。


何かあるのかな・・・?







座席に乗り込んで、イヤホンを耳に当てる。



《・・・えー、ごほん。》



『!』

涼太・・・?


《はちっち、聞いてほしいッス。》

なに・・・?

《青峰っちは言ったのに、俺は言わないなんて情けないッスからね》

・・・、


《・・・ずっと、好きでした。》




慌てて、窓から外を見た。

そこには手を振るみんなが。


涼太は男泣きしながら手を振っていた。


ありがとう、涼太・・・


『ありがと・・・!!』


さすがに機内だと迷惑だから、口パクで。

絶対、届いてないだろうけど

それでも、いいよね?


ちゃんと、わたしたちみんなは

繋がってるよ。





ばいばい、昨日のわたしたち。

よろしくね、これからのわたしたち。






そして、ありがとう。
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