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【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第40章 終わりへの扉



『・・・・・・っえ!?』

慌てて扉を凝視。

視界の端で赤司くんが微笑んでいた。



すると、扉が勢いよく開いた。



『っ!!! なんでここに・・・っ』

【黄瀬】
「水くせぇんスよ、はちっちはー!」


いつものごとく、真っ先に口を開くのは涼太。

パタパタと、見えない尻尾を揺らして、わたしに駆け寄ってきてくれた。


【黒子】
「そんな簡単に嫌いになりませんよ・・・見くびらないでください」


黒子くんは呆れたように肩を竦めて、真っ直ぐにわたしを見た。


【青峰】
「お前がそんなこと心配すんじゃねーよ。
俺の方が嫌われてるかと思ってたわ」

『あー・・・うん』

【青峰】
「否定しねぇの!?」

嫌いなわけないでしょ?
大好きだよ、そういうアホなところ。


【緑間】
「勝手に嫌いにしないでほしいのだよ。
そして今日のラッキーカラーは琥珀色なのだよ。だからはち、」

『あ、はーい』

【緑間】
「最後まで言わせるのだよぉぉぉお!」

緑間のことも、大好きだよ。
そういう事言って、わたしを独りにしないでいてくれる。


【紫原】
「はちちん、俺、何があってもはちちんのこと嫌いにならないよー。
むしろ、・・・大好き」

あ、ズッキューンて来たよこれ。
なにムッくんデレ期!?

『ぎゃぁぁあ!わたしも大好きムッくん~!』

キチガイだ、わたし。



『・・・あ、さつきは何も言わないで!』

【桃井】
「えぇ!?」

がーん!と涙目になるさつき。

『わたしから言いたいの。

さつき、大好きだよ。さつきがいないと、わたしここまで踏ん張れなかった』


今度こそ。

言えた。伝えられた。

わたしの、感謝の気持ち。

助けられてばっかだった、だから。

わたしから、言いたいの。



涙目だったさつきは、大粒の涙をその両目から溢れだす。

あまりに号泣するものだから、ビックリしてしまった。

『わ、さつき!?』

【桃井】
「ごめん、ごめんねはちちゃん・・・
大好き、私もはちちゃんが居たから頑張れたよ」

何て言ってくれちゃって。

わたしまでボロ泣きだよ、さつき。



【赤司】
「・・・いつまで出てこない気してるんですか。」

『ん?』


【虹村】
「うわ、ちょ、おい!」


『・・・・・・・あ、え、先輩かよ!』


目があって。少し嬉しくなった。
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