第40章 終わりへの扉
戸惑い、
困惑、
驚愕、
ぜんぶぜんぶ、傷ついた。
何故かわたしの中の『自信』が、『プライド』が、その傷を塞いでくれたけれど。
でもやっぱり、空いた傷は塞がらない。
塞がったように見えて、
実は開きっぱなしで。
染みて滲みて、心が泣き叫んでる。
強がり・・・ううん、違う。
意地っ張り・・・ううん、違う。
見栄張り・・・ううん、違う。
そのどれとも違うけど、
わたしの中で何かが張り詰めていた。
それに、もう疲れたよ・・・。
【赤司】
「・・・疲れるのは当たり前だろう?」
・・・・・・・・・え?
不意に放たれた言葉。
顔をあげると、いつもの真剣な眼差しがある。
【赤司】
「それくらい、はちが必死になった証拠だ。
どこにも、自分を卑下する理由なんかない。」
違う、違うの。
そうじゃないの──・・・
わたしは、必死になりすぎて滑稽なの。
そんな自分、見たくもないし、
そんな自分、なりたくない。