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【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第40章 終わりへの扉




秋だなぁ、と感じる。




秋のはじまりは、

何かの終わりのように思えるんだ。



そしてそれはきっと、

当たってるんだろう。




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【黄瀬】
「あれ、はちっちそれだけッスか!?」


わたしの昼食を見て叫ぶ涼太。

わたしとしては、大声を出されると周りのファンの視線が痛いからやめてほしい。


『涼太・・・、わたしいつもこれくらいだよ』

そんなに驚くことでもない。

おにぎり一個なんて普通だろう。
しかも鮭。

【黄瀬】
「でもでも!それだけってダメッスよ!
ほら、俺のあげるッスから!」


自分の定食から唐揚げを移そうとしている涼太を慌てて止めた。


『ちょ、いいって!
涼太の方が食べなきゃダメ!』


【黄瀬】
「そんなことないッスよ!
はちっちが倒れたら俺・・・っ」

『そんなのわたしのほうが心配だよ!』


【黄瀬】
「はちっちが俺の心配してくれてる・・・っ」


『そーゆー話じゃないでしょ!』





結局、二個貰ってしまった。

ごめん涼太・・・。


『・・・はぁぁぁ。』


【赤司】
「どうした?」


『うっわぁぁぁあ!!?』



耳元に落ちた声に心臓がバクバクしている。

心臓に悪いからほんと!


【赤司】
「そんなに驚くことないだろう」

むっとしていますけどね、
わたしのほうが文句言いたいくらいですよ。


『ビックリした・・・。』

【赤司】
「それより、何かあったのか?」

『・・・んー?なんもないよ?』

【赤司】
「・・・・・・隠してるな。話せ」


うぐっ


『何もないってー!』

【赤司】
「そういう顔をしていない。
何かあったなら相談乗るから。」


言ってることは紳士的ですがね・・・


ちょっと赤司さん・・・





・・・壁ドンしてるって!!!





あーもう!めっちゃ視線痛い!
あなためっちゃモテるんだからこんなことわたしなんかにやっちゃダメだよ!

『・・・ちょ、ちょっと離れ、』

【赤司】
「やだ。話してくれるまで退かないからな」


あー頑固モード入っちゃったー!

しかもこういうのって甘シチュって言うんでしょ!?


だけど全っ然、甘くないから!!!!



うーどうしよー。

周りの視線も痛いし、目の前の視線も痛い。
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