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【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第40章 終わりへの扉




『・・・うん。


・・・で?青峰を慰めろと?』


訳がわからん。


どういう会話をしていればそういう風になるんだ。



【青峰】
「あー、簡単に言えばそーだな。」


『はぁ・・・・・・はい。』


腕を広げる。
私のできる精一杯はやってやろう。



【黄瀬】
「なっ・・・!
はちっち、ダメッスよ!!」

【赤司】
「青峰、はちに近づいてみろ。
お前をあの世送りにしてやる。」


青峰は指で耳栓をして、近づいてくる。


なんか・・・緊張するな。



『・・・っ

・・・ぅわ!?』


「「「「「!!」」」」」



むぎゅう、っと。


凄い力で抱き締められた。


・・・てか締めてる。これ絶対、絞めてる。



顔が肩に押し付けられてて窒息死しそう。

それでも、何故か拒む気にはならなかった。

自分でもなんでかは分からない。



痛切、っていうの?


なんだか、胸が締め付けられる感じだ。




青峰は・・・何を思ってるの?

何を考えてるの?



【青峰】
「・・・・・・はち。」

『!!』



耳元に降る声。

いつもの青峰とは違う、

静かな声だった。


みんなには気づかれてないらしい。

・・・物凄い殺気が伝わってくるけど。



【青峰】
「・・・宣戦布告、だからな。」

『え・・・?』


降る声は、小さく儚い。

それでも、青峰だった。

エースで、

帝光背負ってて、

かっこよくて、

カッコつけで、

それでも男らしくて、

変態だけど頼れて、

サボってばっかだけど強くて、

強すぎて儚くて




男、だった。




【青峰】
「・・・俺、





お前のこと、好きになったわ。」





『・・・・・・、



・・・えええええぇえ!?』




今日一番の声が出た。

さつきの短い悲鳴が聞こえた。



【青峰】
「うっせーな!」


『え、だっ、え、あ?え、

だだだってああ青峰・・・!?』


【青峰】
「言っとくけど・・・冗談じゃねーから」



そこまで真顔。

そこから笑顔。


ニッといつものように笑って、
青峰は体を離した。



頬が熱い。

きっと、真っ赤なんだろう。


へたりこんだ。


さつきに心配され、

青峰は質問攻めされている。

でも、その会話も、耳に入っていなかった。
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