第6章 色彩豊か
【赤司】
「・・・虹村さん、疲れてるんですから俺に任せてください」
【虹村】
「あぁ、そうしてぇとこだけど。
このめんどくせぇ奴をお前が世話できんのかよ」
【赤司】
「面倒くさいなら尚更ですよ。
俺でも面倒くさい奴の相手できますから」
『・・・・・・・』
・・・なんだろう、ものすごく酷いこと言われてる気がするわ
【赤司】
「───はち」
『!! う、わ!!?』
虹村先輩の体温が離れたかと思ったら、赤司くんの体温が伝わってきた。
ホッとした感情から少し混乱する。
【虹村】
「あ!?おい!!」
【赤司】
「帰るぞ。」
言葉もでない。
どうすればいいのかも分からない。
背後から虹村先輩の声が響いてきたけど、振り帰ることは許されなかった。
「・・・・・・行くなよ」