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【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第38章 ほ、本編とか、し、知りませんー;




『・・・あ、赤司さん、その・・・


・・・お願いだから殴らないで!!!』




わたしは現世一番くらいの大声を出した。

呆気にとられていたみんなが肩をビクつかせる。



あ、今だれか笑ったでしょ。
あとで体育館裏ね、絶対ね。



【赤司】
「・・・はちに手を出す真似はしないから安心してくれ。」


意外にも返ってきた言葉は優しかった。

今度はわたしが驚く番だった。


『・・・ほんとっすか?』


【黄瀬】
「あ!はちっちが俺の真似してくれたッス!やったー!」


『黙れ涼太。

・・・じゃ、じゃあなんでわたしのとこに・・・』



涼太の脇腹に肘を打ち込み、
赤司くんに向き直る。

案外あっさりと、
彼はとんでもないことを言ってのけた。



【赤司】
「青峰に変なことされなかったか?

女子ひとり、というのは感心しないな」



『・・・えっ?』


【青峰】
「へ、変なこと言ってんじゃねーよ!
んだよ、変なことってッ!」



今度は青峰が叫んだ。

夕日のせいか他になんなのか・・・

少し、赤く見えた。



・・・いや、今そんなロマンチックな場面じゃないけどね!?


【赤司】
「慌てるということは何かした
か?

・・・体育館裏に来い。絶対だぞ。」


【青峰】
「んなっ!」


あーわたし赤司くんと同じこと思ってるー。

赤司くんもこんな変なこと思うのね。


青峰が何か叫んでいたけど
あまり気に留めなかった。




『・・・ねっ!』


【青峰】
「シカトした挙げ句なんだよ!」

『もー黙って聞いてよ!』



みんながバラバラになってしまうのは必然かもしれないけれど。


この時期にまだこうやって笑顔なのは奇跡的な一歩ではないだろうか。


悪夢が必然ならば、わたしは今のこの一瞬を大切にしよう。


なにがなんでも、笑顔でいてやる。






『3on3!しよ!』









【黄瀬】
「・・・め、珍しいッスね!
はちっちが誘うなんて・・・」


【青峰】
「ったく・・・やるかー。暇だし」


【緑間】
「一回だけなのだよ。もう日が落ちる。」


【紫原】
「はちちんが言うならやろーかなー」


【赤司】
「はちが言うなら仕方ないね。
一回だけ、全力でやろう。」


【黒子】
「────勿論です。
やりましょう、ぜひ。」
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