第38章 ほ、本編とか、し、知りませんー;
「はちっちー!
青峰っちー!」
屋上の大きな扉を
大きな音をたてて開けた。
その瞬間、
「───ごふっ!!!?」
何かが顔面直撃。
【青峰】
「ぶっ!あっはっはっ!!!」
『りょ、涼太!?』
シュゥゥゥゥ・・・
と、怪しげな音が顔の辺りでする。
青峰っちが大笑いしてる感じからすると・・・
『こら青峰!
怪我してたらヤバイじゃん!
しかもデルモだよ!治療費とか請求されたらどーすんの!』
スパーーーン
「・・・っふたりとも心配してくれないんスか~!」
・・・あんまりッスよ・・・。
俺は顔に直撃したバスケボールを
投げつけた。
【青峰】
「うおっと・・・
んだよ黄瀬。お前もバスケやんのか?」
「勿論ッスよ!」
視界の隅で
はちっちが満面の笑みを浮かべてる。
あー可愛い。
そんなんだから赤司っちに漬け込まれるんスよっ!
『じゃー、わたしと涼太がチームね!
青峰はひとりー!』
【青峰】
「はっ!?
ま、いーけどな」
「いいんスか!
じゃあ、本気でいくッスよー!
はちっち、俺にボールたくさん回していいッスからね!」
『了解!涼太!』
はちっちの綺麗な琥珀色の目が
青空を写す。
いつまでもこうやって
青峰っちに憧れ抱いて
はちっちと笑いあって
そうして、強くなって
青峰っちにも勝ってみせるッス!