• テキストサイズ

【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第38章 ほ、本編とか、し、知りませんー;




『・・・よし!』


パァァァァン!!!


【青峰】
「!? な、何してんだよお前!」

『え、何って・・・』


ヒリヒリとする頬が熱い。

でもそんなの構ってらんないんだ。



あの頃の私と

今のわたしは

確かに違う。



でも

みんなと過ごした時間は

違くないでしょ?



変わったわたしは

神様からチャンスを貰えたんだ。


みんなを救うチャンス。


そのチャンス、

捨て去るわけにはいかないよ!



目が熱い。

まぶたの裏にすべての景色が映る。


体育館も

屋上の隅から隅までも

教室も

どこもかしこも。



目を開ける。


不思議そうな顔をした青峰が写った。


【青峰】
「・・・大丈夫か、お前」

『青峰には言われたくないね!

じゃ、1on1やろ!』


【青峰】
「どっからどうなってそうなるんだよ!」


細かいことは気にしない!


隅にあったボールをとる。



わたしは負ける。

負けるに決まってる。

勝てなくていい。

青峰を少しで良いから焦らせたい。


火神さんが言ってたよね、

『勝てねーぐらいがちょうど良い』

って。


そうなって欲しいんだよ、
青峰に。


そういう考えになってほしい。


『勝って当然』から

『勝てねーぐらいがちょうど良い』へ。




その願いを込めたボールを

青峰へ投げた。






琥珀色の目が

笑顔でボールを受けとる青峰を

しっかりと焼き付けた。



/ 342ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp