第37章 ようやく出てくる答え
──虹村side───────────
笑顔を崩さない赤司に
俺は背筋が凍った気がした。
「・・・どういうことだよ。」
そういう俺は
不機嫌顔を崩さず返す。
『素直になれよ。』
タメだ。
先輩に向かって。
赤司らしからぬ言葉に
内心動揺しまくっている。
【赤司】
「・・・そのままの意味です。」
そのあとの言葉は、変わってない。
調子狂う。
どうしたんだよ。
「・・・素直って、なんなんだよ。」
【赤司】
「好きなら好きと言え、ということです。」
「・・・お前な・・・」
舌打ちを軽めに交えながら溜め息をついた。
図星だからか。笑えるな。
「・・・関係ねぇだろ。」
【赤司】
「関係ないわけがないでしょう。
はちが好きなんだから」
真剣。
ぶった斬られる感覚がした。
紅色の目は
俺を映して逃さねぇから怖い。
「・・・知らねぇよ」
───ダンッ!!!
・・・ダンッ?
驚いて目を開けると
眉を歪めた赤司と目が合った。
背中がヒリヒリと痛い。
壁に押し付けられてたのか。
「・・・おい、」
【赤司】
「俺も知らないんだよ!!!」
「っ!?」
声を荒げる。
赤司らしくなくて戸惑う。
【赤司】
「・・・はちの気持ちがどこに向いてるのか・・・知らない」
「、あか」
【赤司】
「俺にそれを知る術は無いんですよ・・・
・・・虹村さんなら、知れるんだ。」
・・・ああ。
そういうことかよ。