第6章 色彩豊か
『え、と・・・?』
今のはなに?
思考回路が停止している私に対して、赤司くんは予想と同じ余裕っぷり。
なんか、からかわれてる・・・?
『いや、今日はいいの。帰る予定だし』
【赤司】
「そんな顔で言われても説得力がないな」
へ!?どんな顔!?
クスクスと笑う彼に、言葉を詰まらせた。
いったい私は今、どんな顔してるんだろう。
虹村先輩に気づかれないようにか、耳元に口を運ばれた。
【赤司】
「それとも、まだ虹村さんの家にいたいのか?」
『!!』
そうだけどそうじゃない!
昨日は楽しかったし、赤司くんの家って名家だから変なプレッシャーがかかりそうな気がしてるからなんだよ!
ん?と眉を上げて、私の反応を楽しんでいるような赤司くん。
そんなとき、救いの一声が降りて来た。
【虹村】
「・・・おめーら、そんなとこで何話してんだよ」
ににににじむー!!
【赤司】
「・・・いや、なんでもないですよ」
少し声のトーンが落ちる赤司くん。
あれ、なんか険悪・・・?
機嫌が悪いにじむーに、目が笑ってない赤司くん。
・・・・・・・なんなの、これ・・・・・・